アニメーション作家の坂本サクが、監督・原作・脚本・アニメーション制作・音楽の五役を務めて製作し、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、海外のアニメ映画祭で多数上映されて注目を集めた「アラーニェの虫籠」。2018年に劇場公開された同作の、60カ所以上のカットを修正したリファイン版。 女子高生の変死体が見つかり、心霊現象が目撃されるなど、不気味な噂が絶えないいわくつきの巨大集合住宅。郊外の工場跡地に建つこの住宅に越してきた女子大生りんは、救急車で搬送される老婆の腕から大きな虫が飛び出る光景を目にする。虫のことが気になったりんは調査を進め、そのなかで民俗学者の時世と出会い、奇妙な虫の目撃例が過去にも多発していたことを知る。その虫は古くから人知れず存在し、「心霊蟲(しんれいちゅう)」と呼ばれていた。 主人公りん役は花澤香菜。坂本監督の長編第2作で本作の前日譚となる「アムリタの饗宴」の公開にあわせ、「アムリタの饗宴」と「アラーニェの虫籠 リファイン版」の2本立てで上映。